場所:井上スパイス工業株式会社
日時:2022年11月2日(火)11:00~
参加人数:6人
*上尾市の井上スパイス工業ではコロナ禍で見学会を中止していましたが、あらかじめ質問を送り、それに会長の井上さんが答えてくださるかたちで見学会が実現しました。
《井上スパイスへの質問》
カレーの甘口、中辛といった「辛さ」に業界などで決められた基準はあるのでしょうか
→カレー協会・スパイス協会などでも特にきまりはありません
カレーなどに使用されているスパイスは何種類くらいありますか
→カレーで15~18種類のスパイスを使用しています。何十種類も使うとそれぞれが打ち消し合ってしまいます。インドでは10種類以上は使いません。
輸入先はどのような国ですか
→スパイス類:インド、マレーシア、ベトナム、中国、モロッコ、インドネシア、ジャマイカなど
ハーブ類:フランス、イタリア、トルコなど
輸入原料の食品照射についてはどのようなお考えでしょうか
→スパイスへの食品照射による殺菌は許可されていませんが、香りが命であるスパイスは加熱に弱く香りが飛んでしまうので現在の蒸気での加熱殺菌より照射は望ましいと思っています。
スパイスは「香りが命」です。長時間加熱しなければならない「レトルトカレー」より冷凍カレーの方が風味や栄養が保たれます
原料に小麦粉(国内産)、粗糖(喜界島産)、うこん(奄美大島産)などこだわりを持っていらっしゃるようにおみうけします。原料へのこだわりをお聞かせ下さい
→設立当初カレーは作っていませんでしたが、消費者の団体に添加物のないカレーを作って欲しいと頼まれ、そこから原料にこだわり北海道産の小麦粉、喜界島の粗糖(砂糖の元となる源糖で普通は売ってもらえないそう)、奄美大島産のウコンなどを使用しています。
このほかにもスパイスの成分と生理、薬理作用など興味深いお話を聞かせていただき、同社経営のカレーレストランで昼食を摂り、売店でスパイスなど購入帰路につきました。