~さいたまフルーツ満載!!~ 埼玉農産物ブランドアップツアー

米・米加工品
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出発予定の9時30分より少し前にJR久喜駅西口からバスで出発。
バスではさっそく今日の司会の中畝課長から山永副部長の紹介があり、ご挨拶がありました。

その後、加須農林振興センターの鈴木所長から、管内の米の生産についてお話がありました。
この管内は埼玉県でも有数の米の産地です。
「ほくほく米」には「彩のかがやき」と「コシヒカリ」がありますが、生産は「彩のかがやき」が一番多いそうです。続いてコシヒカリ、そのほかにも「あきたこまち」や「キヌヒカリ」も生産されています。

説明を聞いているうちに、最初の訪問先であるイチジク農家の今泉農園に着いてしまいました!!
生産者の今泉ご夫妻、イチジクを作るのは夫の文夫さん、加工は奥様の明江さん。他にもお嫁さん二人やお嬢さんも手伝っていらっしゃいます。ハイシーズンにはパートも雇っての体制です。
イチジクはパイプハウスで35a、ブルーベリーも20a生産されています。

イチジクは雨が当たるとはじけ商品価値が下がることから雨除けにハウス栽培されています。ハウスでの難点は日照が減ることから色づきが悪くなることだそうです。でも、皮は柔らかくなるので皮ごと食べられちゃいます!!!

直売所では、イチジクシロップがかかったかき氷も食べられます♬加工品も色々ありますよ。
バナーヌは果皮が緑色で甘みの強い品種だそうですが、ここ1週間の日照が足りなかったのか今日の試食では桝井ドーフィンの方が甘かったです。試食のドライイチジクは甘すぎずワインにも合いそうなお味でgood!!! 「いちこめちゃん」は商標登録された今泉農園のキャラクターです。

続いての訪問先は梨の生産者で「彩玉」に力を入れて生産されている小川さんの圃場です。
梨の大きさにビックリ。1つ平均600gですが、大きなものは1200gもあるのですから!!!大きいからと言って大味ではありませんよ~!
とても香りが良くジューシーで甘い梨です。「彩玉」は大きい方が美味しいようです。

梨は自家受粉できないので人工授粉が必要だそうですが、大きな「彩玉」を作るためには受粉作業が重要で神経をつかうそうです。
人工授粉は人の手で行いますが、人間の集中力は長続きしないので30分に1度は休憩を入れるという慎重さです。

今日の試食に出された「彩玉」は表皮で糖度15、果肉で14ということで皮をむいたものと皮つきのものを用意してくださいました。

彩玉の他にもこれから収穫する「秋月」もまん丸の実をたわわにつけていました。大きさは彩玉ほど大きくありませんがとても美味しい梨です。
梨の収穫は太陽を背に行うと収穫期を迎えた梨は光り輝くそうです♬

小川さんの梨の圃場を後に昼食会場久喜の「弁天」さんへ。
移動のバスの車内では… 鈴木所長に代わり春日部農林振興センターの寺西所長が持ち込んだパネルを使い農業の根幹のお話。
江戸の人たちの人口増加に伴う食糧確保の観点から行われた治水事業は水運や灌漑を目的とし、利根川の東遷、荒川の西遷、そして用水路、堰のお話へ。伊奈備前守忠次や井澤弥惣兵衛為永、見沼代用水などなどちょっと難しいお話が続きました。すぐには覚えられない(T_T)
フルーツのお話からはちょっと遠かったかな、出来ればなぜ春日部が梨の産地になったのか聞きたかったです(笑)

最初の訪問先は、梨だけでなくキウイや葡萄など多品種の栽培をされている折原農園さん。
ここでもまずは試食から。梨を2種類。「秋麗(シュウレイ)」と「豊水」の食べ比べ。
「秋麗」は甘みや酸味のバランス、香りもよくてジューシーで食感もとても良かったです。買いにみえたお客さんに「秋麗」を試食で出すと皆さんリピーターになられるという説明も納得。後で調べたところ、まだ生産量は多くないようで熊本県が主な産地のようです。赤梨同士を掛け合わせたものだそうですが青梨だそうです。

ドライの巨峰も出来たてと1日置いたものを食べ比べました。

いよいよ梨の圃場へ… 従来の剪定のものと、「ジョイント仕立て栽培」の違いのお話を伺いました。
従来の剪定のものは技術が必要な職人技、「ジョイント仕立て栽培」は若い生産者でも育てやすく作業は従来のものより楽だそうですが、新枝が出にくいのだそうです。そこで環状に樹皮を剥離することで新枝が出やすくなる技術を開発した息子さんが農林水産大臣賞をもらわれたそうです。

続いてシーズンにはまだ早いので(収穫期は11月頃)、試食はできませんが、キウイの圃場へ
4種類の品種を見せていただき説明を伺いしました。

「香力」は細長く緑が濃く甘みが強い品種、ヘイワードは一般的な品種、あまり栽培されていないブルーノ、中心が赤くなる比較的新しい品種のレインボーレッド。キウイの収穫には糖度計を使い表面の糖度を測りながら収穫するそうです。糖度7ぐらいで収穫し、追熟することで糖度14くらいになるそうです。キウイはエチレン成分を持っていないため収穫後エチレンガスで追熟が必要だそうです。

続いて春日部「甘熟梨」を使って商品を作られている和菓子のお店「ちぐさ」を訪問。
加工場の見学と商品の説明を受けました。梨の皮を剥いたり、カットしたりの一次加工に一番手間がかかるそうです。とても美味しくできています(^^)

最後に、お買い物とトイレ休憩もかねて直売所の「しらおか味彩センター」へ寄り、久喜駅で解散となりました。

秋は収穫のシーズン!!! お米もフルーツもやっぱり埼玉県産ですね。
難しいお話もありましたが、今回も色々勉強になりました。

お世話になった皆さん、ありがとうございました。