ブランド農産物を巡る旅〜いちご・ねぎ・チューリップ・彩たまご・彩の国黒豚〜

イチゴ 地産地消
くらし探検くらぶのテーマ画像

埼玉県農林部が主催する「ブランド農産物を巡る旅 いちご・ねぎ・チューリップ・彩たまご・彩の国黒豚〜春を先取り!甘さと美味しさを満喫〜」に参加し、埼玉県の農産物をバスで見学して回りました。

イチゴ

まず最初に吉見町にある内野浄さんの観光摘み取り園に向かいました。内野さんのハウスは高設栽培といって、高い位置でイチゴを採ることができます。

ここではべにほっぺやよいひめおいCベリーおおきみなどの品種を栽培しています。大きなイチゴも大味になることなく、しっかり味が乗っていました。

次に向かったのは、同じく吉見町の横田進さんのイチゴ農園です。横田さんはエンジニアからイチゴ栽培農家へ転身しました。また、家族経営の農家が多い中、積極的に就農希望者を受け入れています。最近では鶴ヶ島駅前に自前の直売所を作りました。

横田さんは「吉見町の土は肥料をしっかり抱く土なので、本来ならイチゴの味が落ちるこの時期でもおいしさが継続しています。この時期のイチゴを食べると良い農家と悪い農家がわかります。」と話していました。とちおとめやよいひめを試食しました。

同じ吉見町にある「吉見農産物直売所」では、直売所の説明を聞いた後に実際にお買い物もできました。ここはイチゴを買うために来た大勢のお客様で賑わっていました。土日には品物を置いたそばから争奪戦が繰り広げられて、長い行列ができるそうです。平日の今日も、大量に入荷したはずのイチゴが10時30分ごろにはちょっとしか残っていませんでした。 残念ながら、内野さん・横田さんのイチゴは買えませんでした。

たまご

熊谷市にある松本米穀精麦(株)GPセンター彩たまごのパッケージの様子を見学しました。GPセンターは養鶏場から届けられた卵を洗浄してから、検査により傷等のない卵だけを大きさ別に自動でパッキングする工場です。生卵専用の工場では日本で初めてHACCPの認証を得ました。これはすごいことで、見学中も衛生状態に大変注意している様子が見てとれました。

ところで松本米穀精麦(株)さんは安永元年(1772年)創業のお米屋さんでした。明治になって麦の生産も行うようになり、第2次大戦後からはえさ(配合飼料)の販売を始め、試験農場を持ちました。その農場が生産農場になっています。今では埼玉県優良生産管理農場です。

さて、社長の松本さんは社団法人日本卵業協会で「タマリエ」に取り組んでいます。卵のソムリエになって、卵のすばらしさをみなさんに伝えませんか。

 彩の国黒豚

お昼は熊谷市にあるレストランとんふみで彩の国黒豚のトンカツと角煮をいただきました。彩の国黒豚(バークシャー種)は、歯ごたえがあって脂身がおいしい豚です。生まれる子供の数が少なく成長にも時間がかかりますが、おいしさで他を寄せつけません。さいたま市では浦和駅東口の高橋精肉店で購入することができます。

チューリップ

午後からは深谷市のグリーンパーク(パティオ)でチューリップ栽培農家の島田典昭さんからお話を聞きました。100種類ほどあるチューリップの球根はそのほとんどがオランダ産です。次に南半球産で日本産(新潟など)はごくわずかだそうです。

栽培方法は、まず球根に根を張らせてから冷凍庫に入れて保存します。それをほ場に並べて栽培します。この球根を並べる作業は大変な肉体労働だとのことです。

深谷ネギ

最後に訪れたのは深谷ネギの大生産地・深谷市人見地区にある(有)馬場ファミリー農園です。ここではソフィというネギ収穫機を使った実演を見せていただきました。1台380万円もする機械なのでなかなか導入している農家は少ないようですが、収穫の効率は向上したとのことです。この他にも根葉切り皮むき機など機械化を行っています。機械は手入れをしても数年で買い替えなくてはいけなくなるそうで、消費税のアップも打撃です。

見学後に豪快なネギの丸焼きをいただきました。とても甘くておいしかったです。