埼玉県米粉食品普及推進会議に参加しました

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今日はさいたま新都心合同庁舎で開催された埼玉県米粉食品普及推進会議に参加しました。

出席者は米(粉)の生産者の方、米粉で加工食品を作っている方、食育に関わっている方、私たち消費者、そして行政の方などいろいろな分野の方たちでした。いつものことながら、行政が主導でいろいろな立場の人たちを集めるというのはそれだけで意義のあることだと改めて思いました。

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まずは「米粉100%の製造技術ーグルテンなしでパンが膨らむー」と題して、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品素材科学研究領域 タンパク質素材ユニット長の矢野裕之さんが講演してくださいました。

今までの米粉パンは小麦粉のパンと違って、グルテンがないために米粉だけでは膨らまず、米粉に小麦のグルテンを添加して作っていました。つまり完全に小麦粉の代替にはなっていなかったのです。

矢野さんたちはグルタチオンという物質を添加することで、グルテンや食塩なしで米粉パンを膨らませることに成功しました。これにより小麦アレルギーの方でも食べることができたり、減塩の食生活になる…ということが期待できるようになりました。

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矢野さんはいかにも象牙の塔の研究者といった風情の方で、地上に降り立って私たちの意見をたくさん聞いてくださり、また塔へと帰っていかれました。このような方がいらっしゃるから日本の技術も進歩するのだなぁと感じました。(とってもPure!だし…)

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その後、いろいろな立場の人たちが「いかにして米粉を普及させるか」について話し合いました。

思うように普及しない埼玉県の米粉ですが、学校給食に使ってもらおう!総合学習や家庭科の調理実習で使ってもらおう!米粉B級グルメを開発しよう!など、さまざまな意見が出ました。

今後も埼玉県米粉利用食品推進連絡会として活動するとの申し合わせをして終了しました。その場でいろいろな交流もできました。もっともっと米粉が普及してくれることを期待しています。